フランスアロマツアー(シャトーホテルまでの道のり)

Writer: Rie nishizaka

精油の買い付けになんとか成功し、契約も無事に済ませ、あとは念願のシャトーホテルへ。
契約先からタクシーに乗りホテルの住所を告げ走ること2時間。(熟睡して起きてもまだ走ってました。)

「着いたよ」と言われ車を降ろされたのはとてつもなく大きな門の前。
ん?
確かにすごい門構えだけど、肝心の城がない。どうみてもでっかい農家。
でもここだと言って降ろされてしまったので、仕方なくインターフォンを押し、名前を告げました。
全くわからないフランス語で返事をされ不安を抱えたまま門の前で待っていると、遠くから犬の鳴き声が・・・。

ん?なに?くる!なんかくる~!!うわ~っ!犬、犬、犬!
ありとあらゆる犬がひろーい敷地からこっちに向かって走ってくる。その姿、弾丸!
やばい。噛み殺される。
慌てて門から離れ様子を見ていると、ご主人らしき人が出てきて、早口のフランス語で何か話し始めました。
言葉が分からないのと、疲れが最高潮にきているのとで、半ばぼぉーっとしていると、そっちに行くから待っていろというジェスチャー。

いや、来なくていい。犬が・・・・その犬どもをどけてくれ!って思いもむなしく。

ご主人と同時に走り出る犬達。ブルドッグ、ポインター、ドーベルマン、シェパード、見たことあるけど名前を知らない犬A,B,C。
恐怖で顔が引きつる私を見て、ご主人は気の毒に思ったのか、右手で私の手をつなぎ、左手で私のスーツケースを持ち、歩き始めました。二人の周りには怖そうな犬達が、ここぞとばかりに吠えまくりながら、前になり後になりほどよい距離をもってついてきます。

もしかしてやっぱり降りたところが間違ってた?
歩き出したってことはホテルまで連れて行ってくれるということなんだろうか・・・。
この手を離したら、絶対犬に襲われるよね。
歩く間も、ご主人はフランス語で私にはなしかけ、一人で笑い、一人で鼻歌を歌い歩きます。
一緒になって意味不明に笑う私。傍からみればかなり怪しい。
多分、今思えば少し壊れかけていたのかもしれません。
そんなこんなで20分ぐらい歩いたでしょうか。ようやく夕闇の先に品のよさそうなマダムが立っているのが見えました。

私は、そこでご主人からマダムの手にバトンタッチ。
マダムとご主人はお知り合いだったのか、しばらく談笑し、犬達も目的達成の雄たけびなのか、一斉に吠えまくりその場はちょっとしたパニック状態。

なんでもいいから早く座らせて欲しい・・・。
そんなことを思っていると、私の手を握ったマダムがゆっくりとした英語で、「ようこそいらっしゃいました。あと少しで着きますよ」と話しかけてくれました。
心を溶かす声色。澄んだ瞳、艶々の肌。
プロヴァンスの女性は美人が多いというが、本当にそうでした。
しばらく見ほれてしまいましたよ。
ふと後を振り返ると、さっきのご主人と犬達が、薄暗闇にゆっくりと溶け込んでいくところでした。

続く・・・。


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