無意識な鈍感

Writer: Rie nishizaka

前の職場(国税)の知り合いとかたまに飲みにいくことがあるんだけど、その中で一つ気づいたことがある。

たとえばこんな質問されたらどう思う?

「西坂さんの会社って原資はなに?スポンサーとかいるわけ?」

「会社の粗利益ってどのぐらい?今期の売り上げは伸びてんの?」

「中長期的なビジョンは持ってる?3年後生き残ってたりする?」

「売上伸びそうなら今度税務調査行っていいかな。いくら元国税でも過少ぐらいはでるんじゃない?」

結論から言うと、私はこの手の質問には絶対に回答はしない。だって答える義務がないから。

顧問税理士でもない人間に話す義理はないからね。

でもね、この類の質問って聞いている方は悪気なく聞いてるんだよね。
聞くことにためらいがなくて無意識に発しているの。

なんでかっていうと、みんなその手の話題には究極に鈍感だから。

実際に私もそうだった。
調査畑にいたから、そう質問や疑問が瞬間的に出てくるの。聞かれたほうはいやだったろうなぁ。
警察にしても国税しても検察にしても、国家権力を持って相手方を調べる権限を持つ組織の人って、シチュエーションに関係なく無意識に相手の中にずかずかと入ってきてしまって、それがどんなに相手を不愉快にさせるかっていうことに気づかない。

知らず知らずのうちに鈍感になってしまうんだよね。

だってさ、会社の売り上げやら、原資やらって、その人が正式な税務調査で会社に来て聞かれたのであれば、法律に基づいた権限を行使されるわけだから、きちんと答えるよ。いや答えないといけないよ。

本来さ、権力を行使して聞き取る内容をだよ、まるで世間話でもするかのように、軽く聞いてくるのってどう?
あなたの年収とか貯金の額とか月の小遣いとか奥さんのパート収入とかって内容を聞かれるのと同じだよ。
そんな質問には答えないでしょう?

いや、怒ってるんじゃなくてね、それぐらい神経が鈍感になっちゃってるってことが問題なんだよってこと。

ってなことを、私の前でバカな質問をした輩にコンコンと説明したけど、あんまりよくわかってなかったっぽいな。

まあ、仕方ない。
どっぷり組織につかって生きてきた人間からすれば、それが当たり前のことなんだから。

私も辞めてから気がついたぐらいだからね。

でもほんとだめだよ。無意識の鈍感ほどたちの悪いものはないからね。


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