小石川のディープな夜

Writer: Rie nishizaka

いつも仕事帰りに寄る小石川ブルーバーで隣に座った女性とめずらしく話し込んだことがあった。

会えば挨拶程度はするけど、じっくり話したのは今回が初めて。

なんとなく成り行きで企業の噂話になり、「あそこの社長はやり方が強引だ」、「あそこの仕事の仕方には納得いかない」、「あそこの社長にこんなこと言われてすっかり騙された」という話になった。

どうやら企業間の仕事で案件が進むうち、言った言わないのトラブルになったらしい。

初めはそんな事言わなかった、仕事のやり方が汚いといって彼女は荒れているってわけ。

う~ん。でもそれってよくある話じゃん。

仕事の仕方は人それぞれで、それで成り立つ場合もあれば成り立たない場合もある。

ビジネスなんて駆け引きの要因が大きいから、思惑があれば寄り集まるし、仕事になると思えば必然的にそこから駆け引きじゃん。

そのやり方が強引すぎたり、納得のいかないやり口であれば、きっと仕事になっていないんだから、その会社が存在しているってことはそれはそれで正統派なんだよ。きっと。

だからあの社長に利用されたとか騙されたなんて思わないほうがいいと思う。
駆け引きに負けたんだぐらいにしておいてもいいんじゃない?

すごく嫌な思いをしたのであれば、同じことを人にやらなければいいじゃん。

女性がそんな話をすると、感情で動いてるって思われがちだから、あんまり外に対して言わないほうがいいよ。

って言ったら一言「男前だねぇ~考え方おっさんじゃ~ん」って言われてしまった。

おっさんか・・・。

まあ、それならおっさんでいいよ。

一応私はガールズトークしてたつもりなんだけど・・・。おっさんか・・・。

ただね~そんなことを偉そうに言っても、所詮人間は感情の生き物だから、感情を利用されたり踏みにじられたりしたらそりゃ頭くるわな~。

特に好意とか誠意っていう感情を侵害されるのはもっとも嫌だと思う。彼女はそこをかなり力説してた。

たださ、そんなこと後から言ったって、仕事が入るわけじゃないんだから、そんな会社もあったなぁぐらいの感覚でいたら。

企業間の取引に怒りとか悲しみとか必要ないっしょ。
どんなに頭に来たってどんなに悲しくたってそれは一時の個人の感情でしかないんだからそれは仕事に持ち込まなくてもいいと思う。

自分だってさ、その時には考えられる中での最良の選択をして決断したんでしょう?

それがうまくいかなくて「騙された」なんていうのは自分の判断と決断を全否定することになっちゃうよ。

騙されたんじゃなくて経験不足。今回いい経験したじゃん。

その社長に偶然会ってもさ、ニコニコ笑って「くっそぉ~こいつには絶対負けねぇ」って心の中で思っておけばいいじゃん。

人の好意とか誠意を軽んじる会社なんて絶対どっかで破たんするって。

考えても無駄なことに時間を費やすよりはもっと違う話で楽しい酒でも飲もうよ。

って言って時間見たら夜中の2時だった。

ごめん、朝早いからやっぱり帰るわといってそそくさ帰った夜だった。


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