ジュニパーという植物は、ヒノキ科の仲間で別名「セイヨウネヅ」とも言われています。
きわめて樹齢が長く、平均で約1500年以上は生育することからヨーロッパでは昔から「長寿の象徴」とされてきました。
ジュニパーの精油は、種付けから3年以上経過すると結実する小さな青黒い実(ジュニパーベリー)から、抽出されます。
腎機能を促進するといわれるこの精油は、非常に高い利尿発汗作用、毒素排出作用を持ち、医学的にも数多くの研究者が効果の程を立証しています。
私はよくお風呂で半身浴をするのですが、二日酔いの朝にジュニパーを入れたぬるめのお湯にじっくり浸かると、身体の中のアルコールが全て抜けていくような感覚があり、とても爽快な気分になります。
そこで考えたのが、ジュニパーを使って二日酔いを防止できないかということ。
そこまで飲まなければいいじゃないとおっしゃる方もいらっしゃるでしょうが、ここは酒飲みの悲しい性で、おいしい食事とおいしいお酒、楽しい仲間がいれば、盛り上がってどんどん飲んでしまうもの・・・。
次の日に何度後悔したことか・・。
ウコンの力を飲むのもいいですが、ここはアロマを使って(身体も使って)なんとか二日酔いを防止してみようと思いつきました。
いい加減酔っ払ったある日、お風呂にジュニパーを一滴入れ、ゆっくり入浴。
基本的にアルコールを飲んだときにはアロマは禁忌なのですが、自分の身体を使った臨床ですから、そこは大目に見てください。
熱いお湯は心臓に負担をかけるので、ぬるめのお湯で入浴しました。
汗をかくまで浸かること10分。アルコールのせいか、日中かかる時間よりも早くに汗が出始めました。
その量の半端じゃないこと。顔から首から胸元から、大量の発汗。
サウナのようなのぼせる感じはまったくないのですが、汗だけが大量に出る。
20分ほど浸かり、その日は就寝しました。
そして次の日。なぜかすっきりと目が覚め、お水を一気飲み。喉は渇いているけど二日酔いではない。
これって昨日の成果?おお!すごい。
何日か経って、また実験。やっぱり軽くなっている。
飲む量によって若干誤差はあるものの、汗だしをした時とそうではない時の次の日の体調が違う。
普通に入浴するだけでは、あまり汗は出ないので、やっぱりジュニパー効果だと確信しました。
これを数値化すれば、結構いいエビデンスになるのになぁ。
そんなことを考えながら、またお酒を飲んでしまう西坂でした。