今月から、実際にあったお問い合わせをもとに、アロマセラピスト・西坂理恵と、精神科医・塚原美穂子が共同で、アロマについての解説を行っていきます。
*プライバシーへの配慮のため詳細は省くか、もしくは変更してあります。
アロマセラピストとして、私がどうしてこのアロマを勧めたのか、また精神科医はこのような場合にどう対応するのかを分かりやすくお伝えしたいと思っています。
【ご相談例】
この方はお電話でのご相談でした。
学生である子供さんが朝なかなか起きることが出来ず、毎日困っているとのことでした。
初めは単なる寝坊癖だと思い、怒りながら通学させていましたが、しばらくすると、「起きれない」という事象に加え、激しく怒ったり泣いたりという感情の爆発を起こすようになったそうです。
心配事があるのかとも思い、子供さんにいろいろ聞いてみたようですが、特に思い当たる節はなく、とにかく朝が来るのが嫌だという回答のみだったようです。
親御さんからはこの時点でご相談がありました。
感情の爆発は毎日ではないということと、お子様本人が良い香りのアロマなら試してみたいと望んだようなので、今回は「活」をお勧めさせていただきました。
「活」は、グレープフルーツ、ペパーミント、ミルラといった爽快感を与える精油を配合しているため、質の良い目覚めを望む方にはお勧めです。お子さまもこの精油で気持ちよく目が覚められると良いのですが・・・。
合わせて、夜の睡眠の質も重要と思いましたので、枕元にベルガモット精油を1滴落したティッシュを起き、お子様にはなるべく深く呼吸をするようにお願いしてみてくださいとアドバイスさせていただきました。
後日、親御さんからご連絡があり、お子さんがアロマの香りをとても気に入り、良く眠れるようになったと言っていたそうです。
また、朝「活」を焚いてあげると、自然と目を覚ますようになり、自分から起きることが出来るようになったともおっしゃっていました。
良かったですね~。安心しました。
人間、睡眠不足が続くと知らず知らずにネガティブ思考になり、やる気が起きなくなってしまいます。
アロマが一助になれてとても嬉しいです。
ありがとうございます。
ところでこういう場合、塚原ドクターはどのようにお考えになりますか?
毎日朝起きることが出来ないといった事象が長期化することは、何かのサインなのでしょうか。
教えてください。
by 西坂
【精神科医の見地から】
お子さん、起きられるようになってよかったですねー。
成長途上にある思春期のお子さんたちは、起床、就寝というからだのリズムもまだ形成途中なので、調節がくるいやすいことがあります。
とくに、ゲーム、テレビ、インターネット、メールのやりとりなどで夜更かしをしたりすると、リズムはたやすく乱れてしまいます。
また、思いや感情をうまく言葉にできずにためこんでしまった結果、身体の症状になってしまう、ということも、よくあります。
こういうとき、つい叱ってしまいがちですが、本人も直したくてもどうにもならないことが多いのです。
まず本人がリラックスできるようなアプローチができるといいですね。
アロマは香りを通じて、ダイレクトに心と身体に働きかけます。医療機関への受診まではちょっとためらわれる・・・という場合にも、試す価値があります。
好みの香りであれば、心身ともにリラックスできますね。
ベルガモットやオレンジなどの柑橘系の香りは、子どもから大人まで好まれる香りで、言葉にならない鬱屈した気分を解消する作用があるように思います。「活」に入っているグレープフルーツの精油は、イライラに特にいいようです。
私でしたら、寝る時間とよく眠れているかどうかをチェックしてから、何かストレスになるようなことがあるか、あるいはやりたいのにやれないと思っていることがあるか、聞いてみます。
ご本人が素直に言えないことも多いのですが、大人が聞いてくれている、言ってもいいんだ、と思えるだけで、気持ちが楽になることもあります。
この方の場合は、感情の爆発があったことがかえってよかったかもしれませんね。
気持ちはためこむよりは、たまってしまう前に出していったほうが、心の健康にはあとあとよいものです。
思春期は、自分の個性を探っていく時期です。
学校や、アルバイト先など、友人や社会との関係の中で、ほかの誰でもない自分の個性を見つけ、それを発揮していくことを子どもたちは願っています。
勉強や運動やサークル活動など、色々な活動を通じて、自分の心と身体を知り、だんだんとうまく折り合いをつけていきます。
心も身体もぎくしゃくしますが、反抗したり、自分で試行錯誤することが必要な時期です。
あたたかな、長い目で、見守ってあげると、彼らものびのび、過ごせるようになりますよ。
by 塚原
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