いじめの問題で一つ思い出したことがある。
これは私が実際に経験したことね。
20代後半ぐらいのときかなぁ。同じ職場で働く先輩が別な先輩の陰湿ないじめにあってた。
仕事終わりに「反省会」と称して居酒屋でその先輩を床に正座させて説教するの。
怒鳴りながら頭を叩きながら、周りのお客さんが見ている前で、後輩の見ている前で延々と説教する。泣けと強要する。
一番下っ端だった私は、その光景を目の前で見させられていつも嫌な思いをしていた。
だって、いい年したおっさんが、別なおっさんに怒られて泣きながら土下座している図って気持ち悪いじゃない。
お通夜みたいな席でさ、ひたすらおっさんのネチネチ声と泣き声聞かされながら焼酎水割りとか作らされるんだよ。
この人、仕事は一流なのに人格的に破綻してるなぁって、結構冷めた目で見てたなー。
言ってる内容も建設的じゃなくてさ、とにかく相手を辱めたいっていう感じで、傍で聞いていても単純にストレス発散にしか見えなかった。
泣いているおっさんもさー。泣いてないで言い返せばいいのにって、いつも思ってたけど、軍隊みたいな職場だったから後輩が先輩に口答えをするなんてことは言語道断だったんだ。
でもある日聞いたところによると、いじめてた先輩も若い頃、先輩にかなりいじめられてたみたい。
自分がやられたことを後輩にそっくり返してたってわけ。
それ聞いて、心の底から軽蔑したなぁ。最低の人間だなーって。
「人にやられて嫌なことは相手にしてはいけません」っていうのはしつけ教育の第一歩だぞ。
それを自分がやられたからやり返すってさ・・・・。
でも何年かたったあと、当時いじめられてた先輩が、後輩いじめの急先鋒になってるって話を聞いた。
すごく悲しかったなぁ。
やさしい性格だったはずのいじめられ先輩が、いじめっ子に代わっているなんてね。
でもこういう現象って普通にありえるんだよね。
まさしく負のスパイラル。
いじめられた人はタイミングと環境によっちゃあいじめる側にもなりえるのさ。
だからこそ子供のいじめの問題っておろそかにしてはいけないんだよ。
大人になってまでおかしなことをしないように、それを繰り返さないように、子供の時からきちんと人格を形成をしてあげないといけないと思うのさ。
まあ単純に私の素人考えだから小木ママには「それはあなた違うわよ♪」って言われるかもしれないけど(笑)