西坂は実はネギが苦手。
その話を飲み友のドクターにしたら、きっとなにか嫌な思い出があるに違いないと言われた。
その記憶を乗り越えればもしかしたら好きになるかもしれないよ〜なんて。
確かに、野菜の好き嫌いを真剣に考えたことも無かったので、なんとなく嫌いな理由をつらつらと考えてみた。
で、思い当たったのがこの話。
うちの実家はすごく田舎だったから、結構年寄り直伝の民間療法が当たり前のように行われてた。
昔書いた「ばあちゃんの秘伝の傷薬」がいい例。
そんなわけで、子供ころは風邪をひくとよくネギの焼いたものを首に巻かれてた。
解熱に良いってことだったような気がするけど、自分の顔の周りの臭いがひどくて最悪だったことを覚えている。
それが嫌で風邪をひかないようにしようと思うのだけれど、少し体が弱かったから、しょっちゅう熱を出して、しょっちゅうネギを首に巻かれてた。
そういえば思い出したけど、学校を休んだ次の日にネギ臭いと言われて泣いた覚えもある。
いたいけな子どもにそんなトラウマを植え付けた出来事。
思い当たることと言えば、これしかない。
だからネギは嫌。
でも全般的にというわけではないらしい。
ラーメンの中に入っている小さなネギとか、博多万能ねぎは好きだし、玉ねぎもみじん切りにすればなんにでも入れて食すことが出来る。
要は大きなものがダメなんだな。
鍋物に入っているでっかいネギとかバーベキューのでっかいリング玉ねぎとかは絶対ダメ!
多分、これもきっとトラウマから来ているのだと思う。
田舎育ちのすんごい太い長ネギ。
それを開いてこれでもかというほど首に巻く・・・。
そりゃ嫌いにもなるわ。
今思い出しても嫌だわ。
まぁ、なんとなく原点は突き止めたような気がするけど、実際解決されたかというと全く解決されていない。
なんとも中途半端な状況です。
大人になったら食べられると言われて20年。
今だ西坂は中年になっても食べられません。