経営セミナーとやらを聞きにいってきた。
長時間座って人の話を聞くというのは、どうも苦手なのだけれど、ご紹介ということもあってね。
聞き始めて30分。
徐々に私の耳が閉じ始めた。
そして1時間経つ頃には着ぐるみに右足投入。
最後の個別相談の時には着ぐるみのチャックを完全に締めてた。
だって・・・・。
経営指南というよりは節税?指南。いやそんな生やさしいものではないな。
節税というにはグレーすぎる。
私の経歴なんて知らないから、いろいろ言っているのだけれど、非常にやばい内容だった。
訂正したほうがいいかなとも思ったけれど、そんな講師を食い入るように見つめて熱心にメモを取る人たちを見て怖くなってしまった。
今はもう国税職員ではないから、あえてどうのと言わないけれど、もしその中小企業診断士の言うとおりに経理処理をしていたら、税務調査が来た時に必ず指摘されるし、そして不正扱いで加算税が重くなるはず。
よどみなく気持ちよさそうに話している講師を見て、なんの根拠をもってそんなことを言うのだろうと思ってしまった。
商工会議所、信用金庫のバックアップで開催されたセミナーだったけど、万が一、一社不正が発見されれば芋づる式に数社が出てくる。
その時の弁明としては、商工会議所の推薦、信用金庫の派遣した人から言われたことなのだから、間違っているはずがないと抗弁するんだろうけど・・・。
でも間違っているんだな、これが。
その地域では結構有名な人みたいなので、相談件数もかなり多いそう。
手がけている会社もたくさんあるのだろう。
税金をなるべく少なくしたいという気持ちはだれにでもあるものだから、それは否定はしない。
何に使われているか分からないお金を上納するぐらいなら、会社のために使いたいと誰でも思う。
でも不正行為を大手を振って教えてはいけないと思うんだ。
地域もかなり離れているし、多分もうお会いする機会はないと思うけど、願わくば各会社の税理士が冷静かつ客観的であることを祈りたいよ。