先日、某大学の教授とお話していたときのこと・・・
私たちをとりまく環境の中には、聞こえない音や感じ取れない香りというものがたくさんあって、それが人や動物の精神状態に
少なからず影響を与えているそうです。
例えば森林浴。
森林浴とは、木々の葉ずれの音、鳥のさえずり、川のせせらぎなどを聞きながら森の中を散策し、植物の香りや清流の香りなどを身体に取り込んで、体内の自浄作用を高めることを言います。
これらの行動は、視覚や聴覚、嗅覚など全て”感覚として認識している行動”となります。
これだけでも立派なヒーリング効果が得られるのですが、それ以外に、人間には聞こえない音、感じ取れない香りというものがあるそうです。
それは何か・・・。
音に関して言えば、周波数が上げられます。人間の聴覚で認識できない音は、周波数という形でいたるところに溢れており、常に人間に働きかけています。
香りに関して言えば、嗅ぎ分けられないほどのごく微量の香りといいましょうか。
精油というのは、抽出後はとても濃厚な香りとなりますが、抽出前の、例えば、植物の中に存在する精油は、それほど濃厚な香りはもっていません。
鼻を近づけてみないと分からないくらいの香りであることが多いようです。
でも、その成分は常に空気中に拡散しており、人間には感じ取れない香りとなって働きかけています。
森林浴が身体に良いのは、感覚として掴める音や香りという恩恵だけではなく、自然界が発している”聞こえない音と感じ取れない香り”とうう恩恵もあるということ・・・。
それが結果的に人間の自己免疫力を高めてくれることになるのです。
そう考えると、やはり人間は自然に生かされているなぁということを痛感するのです。
”聞こえない音と感じ取れない香り”が、本当に、”なにも無い状態”になってしまわないように、自然も守る心を忘れず日々行動しなければならないと思う今日この頃でした。