先日、目からうろこの話を聞いた。
教えてくれたのは、慈恵医大形成外科の宮脇准教授。
飲んでる席での話だったから、お酒の勢いもあって根掘り葉掘り質問してしまった(笑)
肩こりの原因って「姿勢」とか「目の疲れ」とか「内臓疾患」とかいろいろ言われるけど、実際には「眼瞼下垂」という状態が要因になっていることがとっても多いんですって。
眼瞼下垂っていうのは、瞼の上の筋肉が老化して眼を覆うように下がってくる状態を言うらしい。
基本的には普通に見えるから、まったく気づかない人が大半。
でもプロが見ると一目瞭然。見た瞬間に眼瞼下垂って分かるんですって。
そんな状態の方に「肩こりひどいでしょ?」って聞くと、みなさんとてもびっくりするのだとか・・・。
眼瞼下垂から肩こりにいたるまでのメカニズムはというと。
1 瞼の筋肉が下がってくる。
2 無意識に視界を広げようとして目の周りの筋肉が緊張。
3 この緊張が額から頭頂部にある「帽状腱膜」に伝わりここも緊張。
4 そして後頭部、首に緊張が走り、それが増幅して結果肩の筋肉緊張がマックスとなる。
5 肩こり発症。
という流れらしい。
目の疲れっていうのと似ているけど、視神経とかではなく、あくまでも筋肉の緊張ってことになるのかな。
じゃあどうやったら治るのか。
これは手術しかないみたい。
「とっても簡単な手術だから怖くないよ」って言ってたけど、やっぱり怖いよね(笑)
やりかたとしては二重の整形手術みたいなもんらしい。
美容整形みたいにぱっちり二重になるのではなく、あくまでも治療だから、顔の印象を変えないように手法を駆使するらしいけど・・・。
でも個人差はあるけれど、手術したその瞬間から、嘘のように肩こりが消えるのだとか。
びっくりだよ~!
これはお医者さんでも知らない人が多いらしい。
実際一緒にいた消化器外科の先生は、全く知らなかった(笑)
まぁ、美容整形を疑われたら、「眼瞼下垂の手術しました!」って胸張って答えてもいいかもね。
特に芸能人はそれで乗り切ればいいんじゃない?
この症状は日本人にとても多くて、40歳超えたら大半は疑ったほうがいいらしい。
特に一重の人、目と眉毛の間が広い人、目をパチパチした時にまゆげが動く人は要注意。
知らないうちに眼瞼下垂になってるかもよ。
原因不明の肩こりに悩まされている人は、ぜひこの状態を疑ってみて。
そして診断はプロに任せましょう。
慈恵医大の宮脇准教授は、毎週月曜日と火曜日は外来にいらっしゃいます。