文京区白山にあるくろだ医院で行っている「禁煙治療」。
この治療の補助にVELUTINAのペパーミント精油が使われいる。
植物油で希釈したペパーミント精油を、直接手の甲につけてもらって香りを嗅いでもらうの。
どうやら、お代わりを求める人もいるらしい(初回サンプルの提供だからお代わりは無いです(笑))
このペパーミント。
実はニコチンと同じような働きをする。
ニコチンってドーパミン作動性ニューロンと言われる神経を刺激して、欲望や快楽といった感情に直接働きかける作用がある。
初めのうち、煙草を吸って爽快感が得られるのは、このニコチンのおかげ。
でもね。その作用って長くは続かない。
長期的に吸うことによって、徐々にその爽快感の持続時間が短くなるの。
だから、また同じ感覚が欲しくてニコチンを摂取してしまう。
その間隔が狭まってくるのが「ヘビースモーク」。
そして怖いのはここから。
爽快感の持続時間が短くなるだけならいいのだけれど、このニコチンという子は、麻薬のように自分を常に摂取させようとする。
煙草が切れると、イライラしたり、だるくなったり、口の中が乾いてさみしくなったりするのはそのせい。
「あたし、おいしいでしょ?あたしのこと好きでしょ?だったら吸ってみて。ほらちょっとだけ。そうそう、気持ちでしょ~?」ってな感じでグイグイくる肉食女子みたいな奴なんだよ~。
ひどくなると、注意力が切れて行動が挙動不審になったり、寝てはいけないところで寝てしまったり、思考が止まって物忘れがひどくなったりする。
ここまで来ると完全に、色ボケいやいや、薬物依存だよね。
最後は、禁断症状と過剰摂取が長期間繰り返されるから、神経が疲れ切ってしまって、ほんの少しのストレスで落ち込んだり、不安になったり愚痴が多くなったりして、鬱病になってしまう人も多いらしい。
怖いね。確かに思い返してみると、限度を超えた愚痴や不満ばかり言っている人って煙草吸ってる人が多いような気がする。今思えばあれってニコチン中毒の症状だったのかも。
この地獄の悪循環を教えてくれたのは、医科歯科大学医学部の准教授なんだけれど、先生はご自分でもペパーミント精油を使ってニコチン中毒の緩和を実験してみたらしい。
そしたら香りを嗅ぐ前と比べて、たばこに手を出す頻度がかなり落ちたって言ってた。
その話を黒田先生にしたら、とっても興味持ってくれて、「じゃあ実際に試してみよう」ってことになったのさ。
先生としては、頑張ってやめようと努力している人に対して何が出来るのかってことを常に考えているらしい。
どうしてもやめたい。でもつらい、やめられない、でもやめたい・・・。どうする?
ってなった時、魔法のアイテムを出して、「いつやるの?今でしょう!」と言ってあげたいとのこと。
それ言われた時には大爆笑したけど、確かにそうだ。
我慢して頑張っている人にはご褒美をあげないとね。
ペパーミントの中に含まれているメンソールっていう成分は、ニコチンのような依存性や禁断症状を起こすことなく、ニコチンを摂取した時と同じような爽快感が得られる得難い成分だよ(笑)
禁煙のお薬「チャンピックス」を使っても、どうしてもつらくなるという方は、同時にこの精油の香りを嗅いでみて。
そして頭の中でイメージしてほしい。
ニコチンと同じだから、これが煙草替わりだって(笑)