妄想人パート2

Writer: Rie nishizaka

今日の妄想は、妄想人である彼と交際している彼女の話。

妄想人を知らない人は妄想人パート1をどうぞ。

それではすばらしき妄想の世界へ・・・。

彼が彼女の話題をし始める時のキーワード・・・・。それは「僕の子猫ちゃん」。

「僕の子猫ちゃんが~」と言い出したら、それからは果てしない妄想ワールド。

そういえばこのせりふ、昔某有名指揮者の甥っ子だかなんだかっていう歌手が、当時付き合っていた女優さんのことをこんな風に呼んでいたような・・・。

さて、彼の彼女は、某有名ファッション雑誌の読者モデルを務める傍ら、敏腕弁護士として腕を振るう絶世の美女。

誰もが振り返るため、彼は彼女と街を歩くといいようのない優越感に浸れるらしい。

彼女との出会いは渋谷センター街。雨の中立ち往生していた彼女に傘を差し出したのが縁で、交際が始まったのだとか・・・。

本当は毎日でも会いたいけど、彼女は雑誌の取材や写真撮影、裁判の準備などで忙しく、会えるのは月に一度あるかないか。

でも自分を一番スキだといってくれる彼女は、世界で唯一つの宝物だとか。

ここまで言えば、その彼女はどの雑誌のモデルなのか、どこの地区の弁護士なのか知りたくなるもの。

でも誰も知らない。というか知らされない。それは彼だけの秘密。

本名を隠してモデルをやっているため、ばれてしまうと弁護士会が黙っていないのだとか・・・・。

名前隠しても顔隠して無かったらばれるだろー・・・普通。

それって頭隠して尻隠さずっていうことわざの典型だと思うのですが・・・。

でもそんな突っ込みもなんのその。彼の妄想は果てしなく続きます。

敏腕弁護士の彼女は多額の報酬を得ているため、デートはいつも彼女の運転するBMWに乗ってドライブ、そして一流シェフの経営するレストランで食事をし、一流ホテルで一晩を過ごすのだそう・・・。

すごい!しがない公務員の彼にとっては、まさに絶好の金を生むガチョウならむ白鳥。

しかも彼にぞっこんで、いつ結婚してくれるの?とせがまれて困っているとか・・。

うっ、うらやましい。そんなにすごい相手なら即座に結婚するのが世の常なのに。

だって、だってBMWに乗る読者モデルで絶世の美女で敏腕弁護士で愛情深い女性ですよ。

完璧すぎる。それでいてマスコミにもばれずに仕事をしているというのがまたすごい。

世が世ならマスコミの寵児としてもてはやされていてもおかしくないだろうに・・・。

彼の妄想癖を知っているがゆえに、陶とうと話をする緩んだ顔を見ながら、諦めと失笑が入り混じった複雑な表情を浮かべる仲間達なのであった。


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