よくマテ茶を飲む際には、「エフェドリン製剤との併用はしないでください」という注意書きを見ます。
しかしながら、なぜそういう注意喚起が必要なのかということは全く触れられていません。
今からその説明をしたいと思います。
エフェドリン製剤というのは、日本では劇薬指定とされているエフェドリンを使って製造した薬剤です。
1回分 25mg を超えて含有するものは、劇薬として規制され、また薬剤に10%を超えて含有するものは、覚せい剤取締法により、覚せい剤原料として規制されています。
気管支炎や気管支ぜんそくの薬として使われる塩酸エフェドリンという薬はありますが、これは医師の診断と処方に基づくものとして流通しています。
処方箋が無いと入手はできません。
海外から個人輸入することはできますが、これは犯罪なので絶対にやめてください。捕まります。
このエフェドリン、作用がカフェインと良く似ています。
少量使えば気分高揚、集中力向上、多量に使えば吐き気や頭痛、めまいを起こします。
マテ茶を飲む際に、エフェドリン製剤と一緒に使用しないでくださいというのは、カフェイン入りのマテ茶と一緒に飲むことでこのカフェインの作用がより強くなってしまうからです。
Goodな作用もBadな作用もすべて倍増です。
即効性はありませんが、早ければ1週間たたないうちに体の不調を
倍返しなのか10倍返しなのか正確な数値はつかめませんが、とんでもなく良くない状況に陥るということだけは確実に言えます。
度が過ぎるとろくなことは無いと言いますが、このケースはまさにそれにあてはまるといえるでしょう。
ちなみにバッドな作用の行き着く先はジャンキーという廃人です。
CMでマテ茶〜マテ茶〜太陽のマテ茶〜と陽気なブラジル人らしき人達がお茶を持って踊り狂っていますが、マテ茶だけ飲んでいても十分ここまで陽気になれます(嘘です)。
CMのテンションを超えようとするあまり、エフェドリンを一緒に摂取しようなどとは間違っても考えないことです。
基本的に入手すること自体が難しいので、誤って飲んでしまうということはないと思いますが、念のための注意喚起です。
さらっと怖いことを書いていますが、この注意喚起はこういった背景があるということをお伝えしたかったのです。
海外では死亡事故も起こっています。
くれぐれも注意してください。