大忙しだったよ

Writer: Rie nishizaka

昨日の記事の続き。

結局飲み直しをして深夜1時過ぎ頃、ふらふらと蛇行歩きをしていた西坂、あと少しでマンションというところで不思議な光景を目にした。

女の子が公園入り口の階段に一人で座ってたの。

こんな時間にこんなところでこんな若い子がなに?

って思って一旦立ち止まった。

だって靴は履いているけど靴下は履いてなくて、コートは着ているけれど中はどうみても部屋着。

一点をただ見つめてじっと座っている。

う〜ん。どうした女の子。

こんなところにいると悪い大人にさらわれちゃうぞと思ったけれど、一瞬声をかけるのを躊躇した。

ちょっと様子がおかしかったから。

でもやっぱり気になってしまって、一旦素通りし、別の道を通ってまた同じ場所に戻ってきた。

まだいる。どうしたもんか。でもこのまま放置しておくのは…。

「こんな時間にどうしたの?寒くないの?」

「…」

「風邪引くよ。家まで送るから一緒に帰ろ」

「うぇ、うぇっ(泣)」

後は何を聞いても泣くばかり…。

しばらく隣に座って背中さすったけど、埒があかない。

よっぽど悲しい出来事があったのか、はたまた心の病気か、それとも薬か。

ちょうど近くに自販機があったからホットドリンクを買って渡したんだけど、それが良くなかったのか、急に震えだした。

やばい!低体温症か!こんな薄着だもん当たり前だよ〜。

ガタガタ震えが半端じゃない状態になってきたので、慌てて自分のダウンジャケット着せたけど、今度は気を失う寸前みたいな感じになってきた。

おい!こんなところで気を失ったら死ぬぞ!

誰か〜通りかかって〜。私一人では対処できない。

お〜い!

といったところで誰も通るわけでもなく。深夜の住宅街だから当たり前か。

一瞬自宅に連れて帰ろうとも思ったけれど、もし何かあったら責任とれない。

じゃあ救急車を呼ぶか。

あ〜でもこんなところでサイレン鳴らされてしまったら、周りの家が気づいてしまう。

そしたらこの子が後々何を言われるか…。

近所の子だったら狭い社会だからいろんな事を尾ひれをつけていう人間も出てくると思うし。

どうする西坂!どうする〜?

といわけで、西坂は女の子の体を抱えて大通りに出、タクシーを止めた。

火事場のくそ力ってほんとにあるんだね。自分にあんな力があると思わなかった。

バッグも携帯も何も持っていなくて親と連絡を取る事もできず、一歩間違えば誘拐だと言われそうな感じだったけれど、とにかく病院に運ばないとと思って。

タクシーの運転手さんに事情を話したら、とても親切にしてくださって、車内の暖房を上げてくれたり女の子を背負って運んでくれたり。

その間に、念のためと思って彼女の両腕を確認した。

万が一、リストカットの痕、注射痕なんかがあったらお医者さんに伝えないといけないから。

幸い彼女にはそれがなかったので、病院に着き次第状況を話してすぐに処置室に運んでもらった。

でも看護士さんに聞かれて思い出した。

名前がわからん。多分住所はあのあたりだと思うけど、どこの娘さんなのかさっぱり…。

途方にくれていると、病院側もまずいと思ったのか警察を呼ぶという。

まあ仕方ないよね。身元が分からない以上本人に何かあった場合、警察の手を借りるしかないのだから。

そこで帰りたい旨を伝えたけれど、そうは問屋が卸さなかった。

警察にあれこれ聞かれること30分以上。

やっと解放されて帰宅したのが3時ですよ、3時。

私が帰るときまで意識が戻らなかったから、その後はどうなったのか。

お医者さんは全然心配ないと言っていたからきっと大丈夫だろう。

警察には身元がはっきりしたら連絡すると言われたけれど、お断りした。

何があったのか解らないけれど、元気になるのであればそれでいいから。

人間辛い事、悲しい事、いろんな事あるよ。死んでしまいたいと思う事もあるかもしれない。

でもそればかりではないからね。

楽しい事もきっとあるはずだからさ。

頑張って生きて行こう。

あ〜、それにしても酔いもふっとんだ大忙しな夜だったよ。

 

 

 

 

 


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