「隣の家の少女」について考える

Writer: Rie nishizaka

以前、外国の小説で「隣の家の少女」という本を読みました。これは史上最悪の小説と言われるほど内容が残酷でひどいもので した。
正直、私もあまりの残酷さに最後まで読みきれませんでした。

これは、一人の少年が主人公なのですが、ある日知らない少女が隣の家に引き取られてきます。その少女に淡い恋心を持つ少年。
ある日、隣の子供たちに連れられ地下室に行ってみると、そこには監禁されてぐったりしている少女の姿が・・・。
少女は引き取り先の叔母やその子供達 に毎日のように虐待されていたのです。
叔母の子供たちは少年にも虐待に加担するように誘います。少年は、悩んだ末に何もせずその状況を見ているという選択をします。
でも結果、彼女が暴力によって死んでしまった時、彼は何もしない自分もまた加害者だったのだと気づかされたのでした。

簡単にいうとこんな話です。

これは極端な例なのですが、世の中にはこれに似たようなケースはいくらでもあります。
例えば、噂話や中傷の類。

とある人が「最近、○○さんこんなことしてるらしいよ。」と言ったとします。そこに「ああ。そうらしいね。聞いた話だけどあんなこともやってるらしいよ」と違う人が言ったとします。これで噂話がその場で違う人に伝聞され共有されました。ここに大勢の人間がいれば、その噂話はパンデミックに広がります。その噂が事実か事実でないかなどどいうことは関係ありません。

そこに、「へえ~そうなんだ。」とだけ言った人がいます。この人はどうでしょう。

肯定も否定もしていません。ただ聞いているだけ。

人間関係の中で、こういう立場の人ってかなり多いと思います。

でも本当にそれでいいと思いますか?確実に広がるであろう噂話や中傷を止めることもせず、ただ黙ってみている・・・これって虐待を止めることもせず、ただ黙ってみていた少年と同じなのではないでしょうか。

事実関係の有無を調べることもせず、無責任に広がる噂話の影響で、渦中の人はどういう状態になるか・・・。
個人であれば名誉毀損、法人であれば信用失墜という具体的損害にまで広がる可能性があります。

日々の人間関係の中で、無意識に加害者になっている・・・それってとっても怖いことだと思いませんか?

私自身も思い当たるところは多々あるので、このブログをもって自分を戒めたいと思います。


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