先日、某化粧品製造会社様から、VELUTINAの精油を化粧品の香料として使ってみたいというご依頼がありました。
化粧品の香料に天然精油を使用するとなると、なかなか品質の良いものが手配できないそうです。
私としては突然の申し出にちょこっとパニック。嬉しいお申し出でした。
VELUTINAの精油は、フランスの南プロヴァンスの蒸留所が抽出している精油を輸入しています。
種まきから収穫・抽出まで一環管理のため、新鮮で品質の良い精油が、直で手に入る仕組みになっています。
精油を輸入するときには、必ずMSDS(Material Safety Data Sheet)、和訳すると「化学物質製品安全データシート」の提出を受けることが必要です。精油の輸入は化粧品の類になるからです。
そしてこのMSDSは、精油を香料として化粧品に配合するときも、製造工場に対して提出するということが法律で義務付けられています。
MSDSがない香料は、香料として認められません。
VELUTINAは化粧品の製造業者でもあるので、よくこんなお問い合わせをいただきます。
「化粧品OEM製造で自分の好きなメーカーの精油を入れたい」
これは注意してください。店先で購入した精油が自由に化粧品に入れられると思ったら大間違いです。
このような場合、そのメーカーさんが製造工場に対してMSDSを提供する必要があります。でもすんなり了承するメーカーさんは少ないと思いますよ。
成分分析表があれば、市販の精油でも香料として使えますよ、なんて言っている化粧品OEMメーカーは知識不足です。
きちんとした製造工場は、MSDSの付いていない香料は受け入れません。
将来化粧品を作りたいと思っている方は、このあたりはきちんと把握しておいたほうが良いと思います。