精油のメカニズム

Writer: Rie nishizaka

よく香りを嗅いで健康になるなんてありえないという人がいます。
確かにこの言葉だけを捉えれば、ちょっと宗教チックでまゆつばものという感じを受けます。
でも、メカニズムをきちんと理解すれば、とても理にかなった話です。

精油とはなにかと定義づければ、「数百種類の化学成分が複雑に組み合わさった揮発性の有機化合物」という言い方になります。
精油の中に含まれる化学成分には香りを持つものが多く、そしてその化学成分には治癒的特性を持つ薬理作用があります。

この薬理成分を鼻から吸入することで、鼻や気道の粘膜から血中に入り体内を循環するという仕組みです。
体内を循環した薬理成分は、痛みを和らげたり、傷の回復を早めたりといった作用を発現します。

ではなぜ香りが必要なのか?

先ほども説明したように精油には香り(芳香性)があります。
香りを鼻から吸うと何が起こるか・・。
香りを吸うことで、その香りの成分情報(成分自体ではありません)が嗅覚を担う嗅神経に到達し、やがて大脳に連絡されます。
この時、大脳の中にある記憶を支配する「海馬」という臓器が反応し、その成分情報が個体にとって良い印象なのか悪い印象なのか記憶の引き出しを探って認識します。
個体にとって良い記憶に基づくのものであれば、「良い記憶=良い香り」という認識になり、逆に嫌な記憶に基づく香りなのであれば「嫌な記憶=きらいな香り」となって、自立神経を支配する視床下部に連絡されます。
視床下部は、常に個体がベストなコンディションでいられるように自律神経を調整する臓器です。
「記憶」の連絡を受けた視床下部は、その良し悪しによって自律神経のバランスを整えます。
「良い記憶=良い香り」は、「副交感神経」の働きを高め、日々の疲れから個体を解き放ちエネルギーを充電します。
逆に「嫌な記憶=嫌いな香り」は、「交感神経」の働きを高め、外界からの攻撃に対して常に臨戦状態でいられるように働きかけます。
普通は昼間の交感神経、夜の副交感神経といった具合に、両者がバランスよく働くことで個体は常にベストコンディションを維持します。

しかし、今の社会で生きる個体は、日々あらゆるストレスにさらされており、常に交感神経が優位にたつような状況になっているため、神経は疲弊し肉体的にも不調の兆しが現れています。

アロマテラピーは、記憶と連動した自律神経の調節と、薬理成分の血中への浸透を同時に行うことができる、究めて効率の良い自然療法です。

アロマテラピーを使った「良い記憶=良い香り」でたまには副交感神経を優位にしてあげましょう。

まゆつばだといわず、ほんのちょっと試してみようかという気持ちで試していただけたら幸いです。


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