ジャスミンのアンフルラージュ法

Writer: Rie nishizaka

昔、実験という名のもとに、ジャスミンのアンフルラージュ法をやってみたことがあります。

アンフルラージュ法とは、精油の抽出法の一種で豚や牛などの脂の上に花びらを置き、その香りを脂にうつしとるという方法です。

アロマをかじったことのある人なら、油脂吸着法といえば分かるはずです。

現在は水蒸気蒸留法という、釜の中に入れた植物に下から高温の水蒸気をあて精油の成分を気化させて抽出する方法が主流ですが、この方法が発見される前は、上述のような油脂吸着法が一般的でした。

やり方としてはこうです。

まず、一枚のガラスを用意します。私は30センチ四方のガラス板を使いました。ここにラードを5mmぐらいの厚さに塗ります。

全部塗ったら、その上にジャスミンの花を一つ一つ置いていきます。重ねてはだめです。均等に一列に並ぶように敷き詰めていきます。

ジャスミンは香りが脂に吸着すると、花びらが茶色に変色します。そのころを見計らってまた違う花と差し替えます。

これを一日何回も繰り返します。本当は10日間ぐらいこの作業を続けるそうですが、こらえ性の無い私は、2日でギブアップ。

それでも、ふんわりとジャスミンの香りが脂につきました。それをクリーム容器に入れて、冷蔵庫に保管。

次の日に香りを確認すると初日よりも更に濃厚な香りになっていました。質の良い精油を取り出すのには油脂吸着法が良いというのは本当だったようです。

昔のフランスでは大勢の奴隷を使って、この作業を行っていたそうです。もちろん現代の世でこんなことをやっていたら、人件費だけで会社は破産です。今は有機溶剤抽出法という抽出法が確立されているため、水蒸気蒸留法では抽出できないジャスミンなどはこの方法で抽出されます。

昔のアンフルラージュ法を見てみたいという方は、「パヒューム ある人殺しの物語」という映画を見てみて下さい。

主人公が働いていた農園でアンフルラージュが行われている様子が描かれています。


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