恩師との再会

Writer: Rie nishizaka

先日、20年ぶりに恩師である税理士のS先生とお会いしました。

S先生は、私が始めて公務員として赴任した配属先の上司だった方です。

税務大学校を卒業した私は、右も左も分からないまま麻布税務署の消費税担当部門というところに配属されました。

ちょうど物品税が廃止され、新たに消費税が導入された年です。

消費税の制度趣旨も良く分からないまま配属初日から電話対応へ。導入当初の年ということもあり、納税者や税理士、会計士の方々から、くるわくるわ・・・。

質問、相談、苦情、陳情などなど・・・まさしく電話の嵐です。

電話にでても納税者の方が何を言っているのかさえ分からない有様で、電話という存在そのものを恐怖に感じ、一時期は電話恐怖症に陥りかけたほどです。

そんな私を、S先生は時に厳しく、時にやさしく指導し、父のような兄のような存在として包んでくれました。

父親のいなかった私にとっては、母親と同い年の上司は、まさに東京の父親といった存在でした。

そんな先生に再会することになったのは突然来た1通のはがき。

長く勤めた国税の職場を去り税理士事務所を開業したとありました。
そこに書かれていた文字を見た時、どどっと懐かしさが・・・。

そうだった。そうだった。統括(当時の職歴です)はこういう字を書くんだった。懐かし~

ってな感じで早速連絡をとり、久しぶりに再会。

お互い近況を報告しあい、話はやはり昔話へ。あの時の話、この時の話・・・・話は尽きず。

20年ぶりにお会いした先生は、昔と全然変わらず、穏やかな優しさをまとった方でした。

父親に学校のことを話する子供のようにいろいろと話してしまった私。それを一つ一つ頷きながら聞いてくれた先生。

会わなかった期間は長くても、会えば一瞬で昔の立場に戻れる・・・そんな瞬間でした。

お別れした帰路も、なぜか気持ちが穏やかで、先生の穏やかさが流れてきたんだなぁとしみじみ思ってしまった西坂なのでした。


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